北海道大学大学院環境科学院 生物圏科学専攻 森林圏環境学コース

Course of Forsest Conservation, Division of Biosphere Science, Graduate School of Environmental Science, Hokkaido University

野生生物保全分野

野生生物の生態を調べ、保全を考える

野生動物(脊椎動物)を主な研究対象としています。行動や生活史といった個体の特徴から、個体群の遺伝構造や個体数変動、群集構造に至るまで、さまざまレベルで研究しています。
野外調査や操作実験を通して「野生生物が森林生態系で果たす役割とは?」、「行動や生活史にみられる特徴の意味とは?」、「個体数や遺伝的多様性はどのようにして決まるのか?」、等の課題に取り組んでいます。
主な研究対象は、シカ、キツネ、タヌキ、アライグマ、サル、ネズミ、コウモリ等の哺乳類、サンショウウオやカエルなどの両生類がいます。植物ではアカエゾマツやミズナラなどの樹木を扱っています。

対象動物

様々な野生動物を、調査や研究の対象としています。

(左上から時計回りに)アカゲラ、ユビナガコウモリとモモジロコウモリの混合コロニー、雨竜研究林のアカネズミ、和歌山研究林のアナグマ。

(左上から時計回りに)アカゲラ、ユビナガコウモリとモモジロコウモリの混合コロニー、雨竜研究林のアカネズミ、和歌山研究林のアナグマ。

自動カメラを使った動物調査

自動カメラを設置し動物の分布や行動を調査しています。下の動画は2009年に苫小牧研究林内で撮影されたヒグマの親子です。


ヒグマ幼獣


ヒグマ成獣(上の動画の母グマ)

野外での操作実験

当分野では動物の適応戦略や相互作用を調べるための操作実験を数多く実施しています。

野外池での操作実験の様子。囲い網を複数設置し、両生類の生活史戦略と捕食-被食関係を研究しています。 野外池での操作実験の様子。囲い網を複数設置し、両生類の生活史戦略と捕食-被食関係を研究しています。

研究テーマ例

エゾアカガエルのオタマジャクシは外敵のエゾサンショウウオ幼生がいる環境では、サンショウウオに丸呑みされないように頭を膨らませることが知られています。岸田助教の研究グループはこの防御戦略の進化プロセスと生態学的意義を調べています。下にある2つの動画で、サンショウウオがいない池の“普通のオタマジャクシ”(上)と、サンショウウオがいる池の“膨れたオタマジャクシ”(下)をみることができます。


エゾアカガエルのオタマジャクシだけの池の中。オタマジャクシは普通の形をしています。


エゾサンショウウオ幼生とエゾアカガエルのオタマジャクシが同所的にすむ池の中。オタマジャクシの頭胴部が大きく膨らんでいます。

スタッフ