北海道大学大学院環境科学院 生物圏科学専攻 森林圏環境学コース

Course of Forsest Conservation, Division of Biosphere Science, Graduate School of Environmental Science, Hokkaido University

教員スタッフ

<生態系機能分野>

佐藤 冬樹 教授  SATOH Fuyuki

生態系機能分野
佐藤 冬樹
[研究テーマ]

森林生態系における物質循環の解明

[キーワード]

・森林環境機能・森林土壌・流出特性・物質循環・森林修復

[連絡先] (*を半角@に変えて入力ください)

f-satoh*fsc.hokudai.ac.jp

[メッセージ]

森林施業、山火事、酸性降下物等の人間活動の影響に対する森林の物質循環や流域特性の変化、森林機能保全のための森林管理技術について、土壌や流域内部における水や物質の動きを中心に、森林の意識的な破壊も含めた流域スケールの実践研究をしています。最近は、中国・ロシア・スカンジナビア等の森林へも出かけています。

[主要な研究実績]

(1)Kobayashi, M., Shibata, H., Kim, YS., Satomura, T., Takagi, K., Nomura, M., Satoh, F., and Koike, T. (2012) Contribution of charcoal to short-term nutrient dynamics after surface fire in the humus layer of a dwarf bamboo-dominated forest. Biology and Fertility of Soils. DOI: 10.1007/s00374-011-0657-y

(2)Kayama, M., Satoh, F., Koike, T., (2011) Photosynthetic rate, needle longevity, and nutrient contents in Picea glehnii growing on strongly acidic volcanic ash soil in northern Japan. Photosynthetica 49:239-245.

(3)佐藤 冬樹 (2010) 混交林造成への道 -荒廃景観からの森林復元-、森への働きかけ、湊 克之・小池孝良・芝 正己・仁多見俊夫・山田容三・佐藤冬樹 編、海青社。ISBN978-4-86099-236-1、329-345、大津

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柴田 英昭 教授  SHIBATA Hideaki

生態系機能分野
柴田 英昭
[研究テーマ]

森林生態系における物質循環と環境保全機能の解明

[キーワード]

・生物地球化学・土壌・河川水質・生態系生態学・生態系サービス

[連絡先] (*を半角@に変えて入力ください)

shiba*fsc.hokudai.ac.jp

個人WEBサイト

[メッセージ]

「森林生態系の環境保全機能って何なのか?」、「土壌や水質の成り立ちや仕組みを知りたい。」、「人間の影響で森林の物質循環はどのような影響を受けているのか?」そのようなテーマについて、研究林でのフィールドワークと実験室での分析を中心に研究をしています。最近は人間と生態系の相互関係に関するテーマにも関心を寄せています。

[主要な研究実績]

(1)Shibata H, Urakawa R, Toda H, Inagaki Y, Tateno R, Koba K, Nakanishi A, Fukuzawa K, Yamasaki A (2011) Changes in nitrogen transformation in forest soil representing the climate gradient of the Japanese archipelago. Journal of Forest Research 16(5): 374-385 

(2)柴田 英昭・戸田 浩人・稲垣 善之・舘野 隆之輔・木庭 啓介・福澤 加里部 (2010) 森林源流域における窒素の生物地球化学過程と渓流水質の形成.地球環境 15(2): 133-143 

(3)柴田英昭 (2011) 攪乱と物質循環. 「北海道の森林,北方森林学会(編著)」, 北海道新聞社, ISBN 978-4-89453-622-7, 281-284, 札幌 

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高木 健太郎 准教授  TAKAGI Kentaro

生態系機能分野
高木 健太郎
[研究テーマ]

森林の炭素の蓄積と循環

[キーワード]

・森林気象学・生態系生態学・炭素循環・気候変動・人為撹乱

[連絡先] (*を半角@に変えて入力ください)

kentt*fsc.hokudai.ac.jp

[メッセージ]

「森林はどのくらい二酸化炭素を吸収・蓄積しているのか?」、「気候帯や生育段階によってどのように変化するのか?」、「気候変動や人為撹乱はどのような影響を与えるのか?」などについて研究しています。最近はたくさんの共同研究者と「アジア全域」や「日本全国」、「研究林まるごと」の森林を対象にした研究を行っています。

[主要な研究実績]

(1)Takagi, K., et al. (2009) Change in CO2 balance under a series of forestry activities in a cool-temperate mixed forest with dense undergrowth. Global Change Biology, 15, 1275-1288. 

(2)Takagi, K., et al. (2005) Dynamic carbon dioxide exchange through snowpack by wind-driven mass transfer in a conifer-broadleaf mixed forest in northernmost Japan. Global Biogeochemical Cycles, 19, GB2012, doi: 10.1029/2004GB002272 

(3)高木健太郎 (2009) 森は二酸化炭素をどのくらい吸収する?「北の森づくりQ&A」, 社団法人北方林業会編, ISSN-0917-1908, 24-25, 北方林業会.
※お読みになりたい方はお問い合わせください。

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野村 睦 助教  NOMURA Mutsumi

生態系機能分野
野村 睦
[研究テーマ]

森林生態系における水循環の解明

[キーワード]

・森林水文・雪水文・河川流出・融雪・水収支

[連絡先] (*を半角@に変えて入力ください)

nomu*fsc.hokudai.ac.jp

[メッセージ]

道北地域や極域を主な対象に流域の水収支や河川流出機構を研究しています。北国なので積雪や融雪のメカニズムに焦点を置いた研究を行っています。

[主要な研究実績]

(1)野村睦・佐藤冬樹・芦谷大太郎・桝本浩志(1999) 気温と降雪深による山地の積雪深と積雪水量の推定. 北海道大学農学部演習林研究報告, 56: 11-19 

(2)Nomura, M., Sasa, K., Satoh, F., Shibata, H., Uemura, S., Fujiwara, K. and Chekurdaev, G.A. (2002) Snowmelt Runoff at a Seasonal Ground Frost Basin in Southern Sakhalin, Russia. Eurasian Journal of Forest Research, 5: 11-21 

(3)Takagi, K., Nomura, M., Ashiya, D., Takahashi, H., Sasa, K., Fujinuma, Y., Shibata, H., Akibayashi, Y. and Koike, T. (2005) Dynamic carbon dioxide exchange through snowpack by wind-driven mass transfer in a conifer-broadleaf mixed forest in northernmost Japan. Global Biogeochemical Cycles, 19, GB2012, doi: 10.1029/2004GB002272 

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福澤 加里部 助教  FUKUZAWA Karibu

生態系機能分野
福澤 加里部
[研究テーマ]

森林での根圏動態と生態系機能

[キーワード]

・生態系機能・物質循環・根の動態と機能・ササ・森林管理

[連絡先] (*を半角@に変えて入力ください)

caribu*fsc.hokudai.ac.jp

[メッセージ]

フィールドワークと化学分析を通じて物質の流れを調べることにより、森林のもつ環境機能を評価しています。特に植物と土壌のインターフェースである根の役割に興味をもっており、根の生産量が落ち葉の量に匹敵するほど多いことなどが分かってきました。森林が人間にとってどれほど重要なのか、自分で測ってみませんか?

[主要な研究実績]

(1)Fukuzawa K., Dannoura M., Kanemitsu S.., Kosugi Y. (2010) Seasonal patterns of root production of Japanese oak seedlings and dwarf bamboo grown in the rhizoboxes. Plant Biosystems 144:434-439 

(2)Fukuzawa, K., Dannoura, M., and Shibata, H. (2012) Fine root dynamics and root respiration, "Measuring roots: An updated approach, Mancuso, S. Eds.", Springer, ISBN 978-3-642-22066-1, pp. 291-302, Heidelberg

(3)柴田 英昭, 福澤 加里部(2010) 北海道北部の天然林生態系における窒素循環プロセスの特性, 環境科学会誌 23:277-283 

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<森林動態分野>

日浦 勉 教授  HIURA Tsutom

森林動態分野
日浦 勉
[研究テーマ]

森林生態系における種多様性の創出要因および生態系機能の解明

[キーワード]

・生物間相互作用・地理変異・攪乱・生産性・森林動態

[連絡先] (*を半角@に変えて入力ください)

hiura*fsc.hokudai.ac.jp

個人WEBサイト

[メッセージ]

日本列島全体は大きな環境勾配を持ち、森林は樹木とそこに暮らす他の生き物たちや環境と相互作用しながら、地域ごとに異なる豊かな生態系を形作っています。時空間的に異なる樹木形質の変異がその場の生態系機能や他の生物の多様性とどのような関係があるのか、林冠部や地下部にアプローチすることで明らかにしようとしています。

[主要な研究実績]

(1)日浦勉(1993)ブナ林の果て. 「生態学からみた北海道」東正剛・辻井達一・阿部永編、北大図書刊行会、pp123-129.

(2)日浦勉(2001)森と川、それぞれの役割と相互作用-フィールドステーションで生物多様性と生態系機能を調べる-. 科学71: 67-76

(3)日浦勉(2006)森林の構造と生産の応答.「地球環境と生態系」武田博清・占部城太郎編、p57-67、共立出版

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植村 滋 准教授  UEMURA Shigeru

森林動態分野
植村 滋
[研究テーマ]

森林植物の繁殖と資源利用様式の解明

[キーワード]

・繁殖戦略・植生構造・生活形・養分利用・フェノロジー

[連絡先] (*を半角@に変えて入力ください)

umr*fsc.hokudai.ac.jp

[メッセージ]

森林生態系を構成する植物の生活形や着葉パタンなどのライフスタイルと開花や種子散布などの繁殖スケジュールの特徴を明らかにし、周囲の環境や他の生物たちとの関わりの中で、それらがどのように適応進化してきたのかを探求しています。特に開花期に発熱する変わり者のザゼンソウを中心に研究を進めています。

[主要な研究実績]

(1)Uemura, S. and Sugiura, Y. (2007) Density-dependent hoarding by rodents contributes to large variation in seed mass of the woodland herb Symplocarpus renifolius. Canadian Journal of Forest Research 37: 1675-1680. 

(2)植村滋, 高田恵利, 中村隆俊 (2010) 釧路湿原広里地区の矮生ハンノキ群落の構造と養分利用特性. 植生学会誌, 27: 11-20.

(3)植村滋(2005)林床植物の生活史と機能群. 森林の科学-森林生態系科学入門-(中村太士, 小池孝良編著), 40-41, 朝倉書店 

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車 柱榮 准教授  CHA Jooyoung

森林動態分野
車 柱榮
[研究テーマ]

森林生態系における菌類のネットワークを探る

[キーワード]

・菌類ネットワーク・菌根菌・分解菌・キノコ栽培・海岸林

[連絡先] (*を半角@に変えて入力ください)

jycha*fsc.hokudai.ac.jp

個人WEBサイト

[メッセージ]

地球上で最大で最長寿の生物。それはナラタケ菌です。ナラタケ菌は他の菌類や樹木を侵害するだけでなく、ラン科植物と共生するなどし、森林において樹木、草本、菌類の3者をネットワークで結び、栄養資源を広く分配することで、最大・最長寿の生物として成功していると考えられます。菌類ネットワークの構造や機能について探ることが、私の研究課題です。

[主要な研究実績]

(1)J. Y. Cha, J. M. Sung and T. Igarashi: Biological species and morphological characteristics of Armillaria mellea complex in Hokkaido (1994) A. sinapina and two new species, A. jezoensis and A. singular. Mycoscience, 35: 39-47 

(2)Joo Young Cha, Kun Woo Chun, Sang Yong Lee, Si Young Lee and Shoji Ohga (2009) Detection of Tricholoma matsutake in soil after forest fire in a Pinus densiflora forest in Korea. Journal of the Faculty of Agriculture Kyushu University, 54 (2): 261-265 

(3)J.Y. Cha, S. Y. Lee, S. Y. Lee and K. W. Chun (2011) Basidiocarp formation by Innotus obliquus on a living paper birch tree. Forest Pathology, 41: 163-16 

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中村 誠宏 准教授  NAKAMURA Masahiro

森林動態分野
中村 誠宏
[研究テーマ]

昆虫と植物の相互作用、地球温暖化に対する応答、生物多様性と生態系機能の関係

[キーワード]

・群集生態学・地球温暖化・種間相互作用・大規模野外実験・生物多様性

[連絡先] (*を半角@に変えて入力ください)

masahiro*fsc.hokudai.ac.jp

個人WEBサイト

[メッセージ]

「地球上で最も種数が多い植食性昆虫は環境変動(地球温暖化など)に対してどのように応答するのでしょうか?」高さ20mの林冠木を暖める大規模野外実験を行ってその仕組みを詳細に調べています。一方、「多様な樹種が存在する森では昆虫と植物の関係は安定化するのでしょうか?」種の多さは緩衝作用をもつことにも興味があります。

[主要な研究実績]

(1)Nakamura, M., Muller, O., Tayanagi, S., Nakaji, T., Hiura, T. (2010) Experimental branch warming alters tall tree leaf phenology and acorn production. Agricultural and Forest Meteology 150: 1026-1029 

(2)Nakamura, M., Asanuma, M., Hiura, T. (2010) Differential effects of host plant hybridization on herbivore community structure and grazing pressure on forest canopies. Oikos 119: 1445-1452 

(3)Nakamura M., Miyamoto, Y., Ohgushi, T. (2003) Gall formation enhances the availability of food resources for herbivorous insects. Functional Ecology 17: 851-857 

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<野生生物保全分野>

齊藤 隆 教授  SAITOH Takashi

野生生物保全分野
斉藤 隆
[研究テーマ]

哺乳類の個体群動態と遺伝構造の解明

[キーワード]

・哺乳類・個体群生態学・生活史・DNA・野生生物保全

[連絡先] (*を半角@に変えて入力ください)

tsaitoh*fsc.hokudai.ac.jp

個人WEBサイト

[メッセージ]

動物の個体数と個体群の空間構造に関わる問題を研究しています。野ねずみの個体数はなぜ大きく変動するのか?個体群はどのように構造化されているのか?個体数変動と個体群の構造にはどのような関係があるのか?生活史の変異や個体間の相互関係を重視して、これらの問題に取り組んでいます。また、エゾシカ個体群管理にかかわる研究チームに参加しています。

[主要な研究実績]

(1)Saitoh T, Vik JO, Stenseth NC, Takanishi T, Hayakashi S, Ishida N, Ohmori M, Morita T, Uemura S, Kadomatsu M, Osawa J, Maekawa K (2008) Effects of acorn abundance on density dependence in a Japanese wood mouse (Apodemus speciosus) population. Population Ecology 50(2): 159-167 

(2)Stenseth, N. C., Viljugrein, H., Saitoh, T., Hansen, T. F., Kittilsen, M. O., Bølviken, E. and Glöckner, F. (2003) Seasonality, density dependence and population cycles in Hokkaido voles. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 100: 11478-11483 

(3)齊藤 隆 (2002) 森のねずみの生態学, 京都大学出版会, ISBN: 9784876983209, 256ページ, 京都

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門松 昌彦 准教授  KADOMATSU Masahiko

野生生物保全分野
門松 昌彦
[研究テーマ]

北方森林の生態および遺伝的変異の解明とその保全

[キーワード]

・遺伝的多様性・産地試験・生態遺伝・遺伝資源・保全管理

[連絡先] (*を半角@に変えて入力ください)

kado*fsc.hokudai.ac.jp

[メッセージ]

樹木は遺伝的多様性を保つことで種としての生き残りを図ってきました。同じ種でも生育地の環境に適した集団が形成され、地域により遺伝的に異なっています。このような違いを産地別の植栽試験などを通して解き明かしていきます。また、これらの特性を資源としてうまく利用するために集団の保全管理方法も模索しています。

[主要な研究実績]

(1)Kadomatsu, M (1997) Differences in phenology of Quercus collected from northeastern China, eastern Hokkaido and western Honshu. Research Bulletin of the Hokkaido University Forests 54(2): 188-201 

(2)門松昌彦・金子 潔・有倉清美・市川 一・車 柱榮(2001)アカエゾマツ産地系統別植栽地にみられた枝枯れ・針葉黄変被害の母樹系統間差異.日本林学会誌83(4): 347-350 

(3)門松昌彦(2008)ミズナラ・カシワ.「北海道における林木育種と森林遺伝資源,北海道林木育種協会(監修)」,北海道林木育種協会,161-178,江別

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揚妻 直樹 准教授  AGETSUMA Naoki

野生生物保全分野
揚妻 直樹
[研究テーマ]

攪乱に対する哺乳動物の適応様式

[キーワード]

・哺乳類・行動・人為攪乱・生息地・適応

[連絡先] (*を半角@に変えて入力ください)

agetsuma*fsc.hokudai.ac.jp

個人WEBサイト

[メッセージ]

野生動物は自然変動(季節・気象・自然災害など)や人間活動(生息地破壊や改変・狩猟・駆除など)の影響を受けながら生活しています。このような自然や人為撹乱に対して、野生動物はどのように行動・生態・生活史を適応させているのでしょうか?哺乳動物の基礎的な生態情報から、撹乱に対する適応まで調査を行っています。

[主要な研究実績]

(1)Agetsuma, N. Agetsuma-Yanagihara, Y. and Takafumi, H. (2011) Food habits of Japanese deer in an evergreen forest: Litter-feeding deer. Mammalian Biology, 76: 201-207. 

(2)揚妻直樹(2010)「シカの生態系破壊」から見る日本の動物と森と人. 池谷和信編「日本列島の野生生物と人」 世界思想社. pp.149-167.

(3)Agetsuma, N. (2007) Ecological function losses caused by monotonous land use induce crop raiding by wildlife on the island of Yakushima, southern Japan. Ecological Research 22: 390-402.(和訳あり) 

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内海 俊介 准教授  UTSUMI Shunsuke

野生生物保全分野
内海 俊介
[研究テーマ]

植物―動物相互作用、生物多様性の維持・創出機構の解明

[キーワード]

生物多様性・進化群集生態学・生態―進化フィードバック・迅速な進化・遺伝学・共生・表現型可塑性・昆虫生態学

[連絡先] (*を半角@に変えて入力ください)

個人WEBサイト

[メッセージ]

生物間相互作用の生態と進化に興味を持って研究を進めています。特に、植物―動物相互作用がその対象です。私たちのラボでは、細菌・植物・動物といった陸域の幅広い生物種を対象にし(たとえば、窒素固定細菌、侵入植物、樹木、植食性昆虫、シカ)、種間のつながりの成り立ちについて遺伝学・進化学・生態学を結びつけた多様な問いにチャレンジすることによって明らかにしようとしています。したがって、生物間相互作用と生物多様性に興味のあるすべての方が大歓迎です。主な研究トピックは進化群集生態学で、私自身は植物と結びつきの強い節足動物群集における生態と進化のダイナミックな相互連関に特に焦点を当てています。私たちは、フィールド調査と、実験室とフィールドでの実験アプローチの両方を常に取り入れる研究を行っています。

[主要な研究実績]

(1)Utsumi, S., Ando, Y., Roininen, H., Takahashi, J., Ohgushi, T. (2013) Herbivore community promotes trait evolution in a leaf beetle via induced plant response. Ecology Letters 16: 362-370  

(2)Utsumi, S., Ando, Y., Craig, T.P., Ohgushi, T. (2011) Plant genotypic diversity increases population size of a herbivorous insect. Proceedings of the Royal Society B: Biological Science 278: 3108-3115  

(3)Utsumi, S. (2011) Eco-evolutionary dynamics in herbivorous insect communities mediated by induced plant responses. Population Ecology 53: 23-34 

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岸田 治 准教授  KISHIDA Osamu

野生生物保全分野
岸田 治
[研究テーマ]

動物の形、生活史、行動の生態学

[キーワード]

・進化生態学・個体群生態学・群集生態学・表現型可塑性・両生類

[連絡先] (*を半角@に変えて入力ください)

kishida*fsc.hokudai.ac.jp

個人WEBサイト

[メッセージ]

「動物たちの多様な行動や形、生活の仕方にはどんな意味があるのでしょうか?」 動物の形質の時間的・空間的な変異を分析し、個体の特徴について適応的な意味を探るとともに、それが生物どうしのつながり(生物間相互作用)や個体数の変化(個体群動態)、生物群集の成り立ちにどのように関わっているのかを調べています。

[主要な研究実績]

(1)Kishida, O., Trussell, G.C., Ohno, A., Kuwano, S., Ikawa, T., Nishimura, K. (2011) Predation risk suppresses the positive feedback between size-structure and cannibalism. Journal of Animal Ecology, 80: 1278-1287 

(2)Kishida, O., Trussell, G.C., Mougi, A., Nishimura, K. (2010) Evolutionary ecology of inducible morphological plasticity in predator-prey interaction: toward the practical links with population ecology. Population Ecology, 52: 37-46.  

(3)Kishida, O., Trussell, G.C., Nishimura, K., Ohgushi, T. (2009) Inducible defenses in prey intensify predator cannibalism. Ecology, 90: 3150-3158. 

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<地域資源管理分野>

吉田 俊也 教授  YOSHIDA Toshiya

地域資源管理分野
吉田 俊也
[研究テーマ]

生態系の保全を考慮した森林の施業方法に関する研究

[キーワード]

・森林施業・混交林・自然攪乱・枯死木・生態系機能

[連絡先] (*を半角@に変えて入力ください)

yoto*fsc.hokudai.ac.jp

個人WEBサイト

[メッセージ]

持続可能な社会を築くうえで木材資源を有効活用することは重要です。しかし一方で、伐採などの森林施業は、しばしば森林生態系を劣化させるとみなされています。「利用と保全の両立」を目指すために、施業が行なわれた森林の構造や動態、多様性を分析し、生態系の保全と矛盾しない管理方法を明らかにするための研究を進めています。

[主要な研究実績]

(1)Yoshida, T., Noguchi, M., Uemura, S., Yanaba, S., Miya, H. and Hiura, T. (2011) Tree mortality in a natural mixed forest affected by stand fragmentation and by a strong typhoon in northern Japan. Journal of Forest Research. 16: 215-222

(2)Yoshida, T., Noguchi, M., Akibayashi, Y., Noda, M., Kadomatsu, M. and Sasa, K. (2006) Twenty years of community dynamics in a mixed conifer-broad-leaved forest under a selection system in northern Japan. Canadian Journal of Forest Research. 36: 1363-1375 

(3)吉田俊也(2010)「エコロジカル・フォレストリ」の展望,“森への働きかけ-森林美学の新体系構築に向けて, 海青社, ISBN978-4-86099-236-1 , 湊克之ら編, pp. 46-49, 大津.

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中路 達郎 准教授  NAKAJI Tatsuro

地域資源管理分野
中路 達郎
[研究テーマ]

分光リモートセンシングによる樹木の生理生態機能と環境応答の評価

[キーワード]

・非破壊計測・環境ストレス・生理生態機能・野外観測・温暖化

[連絡先] (*を半角@に変えて入力ください)

nakaji*fsc.hokudai.ac.jp

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[メッセージ]

私たちは顔色や身長・体重、時にはレントゲンなどの検査を通して自分の健康状態を把握することができます。では、樹木の場合はどうでしょう?私の研究室では、森の中で特殊な分光カメラや放射計などのセンサーを駆使して、物を言わない樹木の“健康診断”を試みています。特に今は、温暖化影響の検出や生物多様性に関する研究に積極的に取り組んでいます。

[主要な研究実績]

(1)Nakaji, T., Oguma, H. and Hiura, T. (2011) Ground-based monitoring of the leaf phenology of deciduous broad-leaved trees using high resolution NDVI camera images. Journal of Agricultural Meteorology, 67: 65-74 

(2)Nakaji, T., Noguchi, K., and Oguma, H. (2008) Classification of rhizosphere components using visible-near infrared spectral images. Plant and Soil, 310: 245-261. 

(3)Nakaji, T., Ide, R., Takagi, K., Kosugi, Y., Ohkubo, S., Nishida, K., Saigusa, N. and Oguma, H. (2008) Utility of spectral vegetation indices for estimation of light conversion efficiency in managed coniferous forests in Japan. Agricultural and Forest Meteorology, 148: 776-787. 

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小林 真 助教  KOBAYASHI Makoto

地域資源管理分野
小林 真
[研究テーマ]

気候変動が土壌生態系の改変を通じて北方林の樹木へ及ぼす影響の解明

[キーワード]

樹木生理生態学・生物地球化学・土壌動物・かく乱・(冬の)気候変動

[連絡先] (*を半角@に変えて入力ください)

makoto*fsc.hokudai.ac.jp

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[メッセージ]

土の中は普段は私たちの目には見えません。しかし、一握りの土の中にも驚くほど多種多様な生物が住み樹木の成長を支えています。一方、北方林では気温上昇や山火事の頻発などの環境変動が顕在化しています。私は、それらの環境変動が窒素や炭素を介した土壌生物と樹木の相互作用に及ぼす影響メカニズムについて研究しています。得られた知見は、地域資源としての樹木の成長を持続的に管理するための基礎知見として役立てたいと考えています。

[主要な研究実績]

(1) Makoto, K., Arai, M., Kaneko, N. (2014) Change the menu? Species-dependent feeding responses of millipedes to climate warming and the consequences for plant-soil nitrogen dynamics. Soil Biology & Biochemistry. 72: 19-25 

(2) Makoto, K., Kajimoto, T., Koyama, L., Kudo, G., Shibata, H., Yanai, Y., Cornelissen, J.H.C. (2014) Winter climate change in plant-soil system: summary of recent findings and future perspective. Ecological Research. DOI: 10.1007/s11284-013-1115-0 

(3)Makoto, K., Hirobe, M., DeLuca, T.H., Bryanin, S.V., Procopchuk, V.F., Koike, T. (2011) Effects of fire-derived charcoal on soil properties and seedling regeneration in a recently burned Larix gmelinii/Pinus sylvestris forest. Journal of Soils and Sediments. 11:1317-1322 

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