生態系機能学分野
空・土・水を調べ、森の環境創造力に迫る
生態系機能学分野では、北方林における水や炭素・窒素の循環過程を調べることによって、森
林の環境保全・緩衝機能や、環境変動に伴うこれらの機能への影響を明らかにする研究を行っています。
研究は、水や土壌、植物サンプルの化学分析や、降水や積雪量の観測、気象観測等の手法を用いて行うことが多く、水や炭素・窒素の移動量やその
過程を明らかにすることが基礎となります。研究林では、人間活動の影響が少ない地域で、長期環境変動モニタリングを
行っており、この基礎データを利用した研究を行うことができます。また多数の造林地や伐採地を有しており、森林管理活動が森林の環境形成能力
に与える影響について研究を行うことができます。
山の積雪量調査。遠方に見えるのは利尻山。
北方林の二酸化炭素吸収量の観測。高さ30mのタワーで観測している。
根に含まれている炭素や窒素の量を調べる。
(左)樹高20mのダケカンバの根。(右)樹高20mのダケカンバの根の土を落としている。